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代表者コラム

巾木と廻り縁を付けるのはなんのため?

 床と壁の接線には巾木、壁と天井の接線には廻り縁という部材が取り付けられています。

 その目的のひとつは、巾木の場合も廻り縁の場合も、2つの材料が接する場合、現場で加工するためにどうしても接線が定規で退いたようにきれいなラインにならないために、それを隠す目的があります。

 もう一つは巾木の場合は壁材の保護があります。

 床と壁の入り隅は汚れやすいため掃除機やウエス等でゴシゴシやる羽目になります。いまではロボット掃除機で掃除させているご家庭もお有りでしょうが、そのロボット掃除機も壁に遠慮無くゴンゴ当たります。

 その場合、巾木がないと壁の床に接する部分が汚れたり材料によっては欠損になる可能性もあります。

 かたや廻り縁の効用は、天井板を廻り縁に乗せることで天井端部の水平ラインを見せます。

 こういうふうに夫々に取り付けられる目的がありますが、巾木、廻り縁が付いているとインテリアデザイン的にシャープさに欠ける印象を与えます。その理由で現在では余り目立つ廻り縁は付けないことが一般的になっています。

 しかし巾木に関しては壁際の汚れ防止という目的もあり、目線が近いため汚れに気が付きやすいために無くすことはまだ一般的にはなっていません。

  しかし室内の壁がコンクリート打ち放しであれば巾木を無くすことは普通に行うでしょうが、床を板材で仕上げる場合のコンクリート壁との接線のラインに凹凸 が出ないように仕上げることは困難です。何故なら、コンクリートの壁にも凹凸があり、そこに床材がぶつかるのでなかなかきれいな直線になりません。

 ここにコンクリート打ち放しの壁に巾木を付けない事が一般的な理由が出てきています。コンクリートの壁に凹凸がありますので、巾木を付けても壁との間に隙間が見えて壁の凹凸が強調される事になるために美しくないという理由から来ています。

  コンクリート打ち放しの壁に巾木を付けないで床材を貼り付ける方法としては、床材端部の切り放しではあまりに雑な印象を与えますので、見切り縁のような材 を床材に付けます。その際、その見切り縁を床材とゾロ(同じ面)仕上げにするか床材から数ミリ上げるか下げるかすることで、床と壁の取合いの印象が変わり ます。

 コンクリート打ち放しでもない場合、壁の仕上げ材がビニールクロスの場合はかなり困難、と言うより端部のビニールクロスが剥がれないために巾木は必要です。

 塗り壁の場合なら可能ですが、この場合では床材と壁材の取合い部分の壁材の欠損防止の配慮は必要です。

 巾木と廻り縁を無くして壁、天井を同じ材料で仕上げたインテリアはシンプルに仕上がりますので、家具や照明器具などが引き立ちます。

 このように建築を構成するための部品は夫々の役目もあり意味もあります。その部品を取付けるのを止めるためには一工夫もふた工夫も必要になります。

 しかし設計者としてそこに何かの表現を求めるとするのならば、そうした工夫をしていくことが必要です。

 

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