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代表者コラム

大阪の地震で倒れたコンクリートブロック塀

昨日の大阪の地震で、小学校のコンクリートブロック塀が倒れて小学生が犠牲になった痛ましい事故がありました。

 

記事によると、このブロック塀は高さが違反な上に転倒防止の控え壁も無かったようで明らかな建築基準法違反でしたが、よくよく読んてみると、高さ1.9mのコンクリートの塀の上に高さ1.6mのコンクリートブロック塀を積み上げていたようです。

 

本来のコンクリートブロック塀の高さ制限は、積み上げ式、つまり無筋のブロック塀は<u>地面から</u>の高さは1.2m以下、控え壁は4m以下毎に控え壁の幅、つまり控え壁そのものの長さはブロックの厚さの1.5倍以上必要です。

 

補強筋入りのコンクリートブロック塀の高さは、ブロックの厚みが15cm以上の場合、<u>地面から</u>の高さは2.2m以下、控え壁は3.4m以下毎に塀の高さの1/5以上の幅が必要で、基礎のコンクリートに十分縦筋を根入れが必要です。

 

その両方の基準からみると、<u>地面から</u>の高さが3.5mということはこれだけでも違反であるにもかかわらず無筋とのこと。さらに控え壁もないということになると、これは塀の施工業者の不作為責任が問われることになります。

 

この事故を見ても、目隠しのためとはいえ、こうした手抜き工事のコンクリートブロック塀を築造する際に、もしこの塀が倒れたらどういうことになるかという想像力が施工業者に欠落していたとしか思えません。

 

塀のそばを子供たちが毎日のように通ることを理解していれば、目隠しの目的であれば他のほかの軽い建材を使用することを考慮しなかったのかが残念です。こういう危険な塀のそばを子供たちが日常的に歩くことに対するリスク回避よりも、コンクリートブロックのほうが安くできるからという経済性を湯煎させたのでしょう。そもそもその塀が危険だということを理解していなかったのでしょうか。

 

このことはこの小学校に限らず日本中の企業に見られることは、毎日のように企業のコンプライアンス違反報道を目にします。ほぼ毎日のように企業の責任者や官僚、口害の多い政治屋が謝罪して頭を下げている写真も見飽きるほど目にします。

 

ことほどさように日本人は、コンプライアンスよりばれなきゃメッケモンという相変わらずのエコノミックアニマル的気質から脱却できていないということでしょうか。

 

今回の地震で図らずも犠牲になられた方々は、その直前まで元気に健やかに過ごしていたはずなのに、その直後には世の中からいなくなってしまうことを強いられた無念さに、胸が痛みます。

 

仮に建物に被害がなかったとしても、大きく揺さぶられた後は建物の耐震性能が落ちますので、できるだけ速やかに建物の点検を信頼できる設計事務所や建築会社に依頼されることをお勧めします。

 

建物が存在している限り、居住者の人命と財産を守ることができるように点検しましょう。

 

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