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代表者コラム

外断熱と内断熱のメリット・デメリット

 外断熱がもてはやされていますが、従来は日本では構造体の種別を問わず内断熱が主流でした。その大きな理由は、施工のしやすさとそれに伴うコスト面からでしょう。 
 

  建物の外周を断熱材で包み込む方法は、北欧やドイツなどの北ヨーロッパ地方で行われていた方法です。北欧では、40cm以上もある断熱材が使われています。人が分厚いコートを着込んでいるようなものですね。

  内部の熱を外へ出さないためには、分厚い断熱材を隙間無く着込むことが効率的です。北極圏の国ですから、夏の暑さはほとんど考えなくてもいいようです。

  話はそれますが、北欧仕様(SAABだった記憶があります)の中古車を日本で乗っていた人が真夏にエアコンを入れようとしたところ、くだんの車のエアコン は暖房がメインで冷房はお粗末なほどの能力しかなく、その人は車の中で汗だくになったという笑えないような話がありました。日本は夏は亜熱帯、冬は寒冷地 という四季がはっきりしている国なのですから。

閑話休題

 さて、外断熱のメリットとは何でしょうか。建物の外周をぐるりと断熱材で包み込むので
 
1.断熱材の継ぎ目からの熱の逃げが起きにくいため、断熱効果のムラが生じにくい。
2.紫外線などによる建物の劣化が防げる。
3.熱による建物の膨張や縮小などが生じにくい。

等が考えられます。特に2.の効果は建物の寿命に関係してきますので、建物の長寿命化が計れます。
 
 では、デメリットはなんでしょう。
 
1.外壁の仕上げ材が、ある程度限定されてくる。
2.窓周りの処理などが施工的にコストアップになる。
3.外壁が何らかの外的要因で破損などが生じた場合、補修に手間がかかる。
 
等でしょう。ざっと考えてみたところ、コストがメインになります。
 
  一方の内断熱のメリットは、施工がしやすい=コストが安い、ことぐらいでしょうか。
デメリットとしては、外断熱のメリットとしてあげられることがそのままデメリットになります。
 
1.断熱材が連続しない部分での熱のロスがある。
2.建物の外壁が直射日光を受けるので、紫外線による劣化が生じる。
3.熱による膨張、縮小が生じる。
 
等でしょう。
 
  以上から、やっぱり外断熱のほうが良い、と判断してしまうのはまだ早いです。
 
  確かに、このように比較すれば、熱容量の大きい構造体(鉄筋コンクリート造)や熱伝導率の高い構造体(鉄骨造)では外断熱のほうが優れていることは間違いありません。コスト面から確保できれば、この2つの構造体の場合、外断熱をお勧めします。

  しかし、コンクリートの打ち放し仕上げは、設計者やストイックな感じを好む建築主にとっては魅力的ではありますが・・・
 
 木造でもやっぱり外断熱じゃないとダメなのでしょうか。
 
 前回は、熱伝導率から木は優れた断熱材であることを書きました。この熱伝導率の違いから分かることは、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と木造の断熱方法を同じに考えることはあまり合理的ではないということです。
 
その辺の話しは、次回に。

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