ストック社会で求められる設計者像とは
建物の維持管理は所有者の意識に任せられますが、その建物をどれだけ大切にしているかは外壁の状態ですぐに分かってしまいます。
雨風にさらされる外壁はある程度の時期が来るとメンテナンスは必要です。それを怠ると、しっかりメンテナンスしていれば木造でも60年以上は持てるにもか かわらず、20年も経たずに見た目にもボロ屋風になってしまい、手放すか解体してしまう流れになって建物が短命に終わります。
この国の住宅はこうして短期間で建て替えられるケースが殆んどでしたが、右肩上がりの時代が終わり経済上の問題からメンテナンスをしながら長寿命を計る方向に切り替わっています。
リノベーションなどの市場の拡大からも分かります。そして新築と違うその為の様々な知識を設計者は学習する必要があります。従前の建築の勉強以外にリノベーション、省エネなど、やらねばならないことはどんどん増えてきます。
建築のストック社会に向けて、ますます設計者に求められる設計者像というのは厳しくなってきているようです。